観光地に行くと、過去の史跡が数多くあります、城跡、神社仏閣が有名どころではありますが主に近代以前（古代～近世）がメインになる気がします。
特に城跡なんかは近世以降築城されることは稀です。
代わりに、近世幕末、近代にかけての建造物はそれまでとは大きく異なっており、中身も大変興味深いものです。
それでも１００年以上経っており、老朽化しているものもありますが、遺産として後世に残そうとしている建造物も数多くあります。
近代以降はレンガ造りやコンクリート製だったりして、しかも現役のものもありますが、やはり最近のものとは雰囲気違いますよね。
「大正モダン」、「昭和レトロ」なんてものもあり、機会があれば紹介したいと思いますが、これこそなかなか体系立っていない気がします。
いつか「平成ｘｘ」、「令和ｘｘ」みたいなものもあるのでしょうか？平成一桁代のものはバブリーさもあったり、今でもちょっと雰囲気ちがいますよね。
近代以降のカテゴライズはあまり見つからなく、一部世界遺産、日本遺産でカバーされる程度でしょうか、、、
辰野金吾など、建築家でカテゴライズしても面白いかもしれません。
書籍はいくつか出てますね。
今回は世界遺産の１つ「明治日本の産業革命遺産」というくくりで紹介したいと思います。
明治日本の産業革命遺産について
明治日本の産業革命遺産は、2015年に世界文化遺産に登録された、日本の近代化を象徴する貴重な遺産群です。製鉄・製鋼、造船、石炭産業といった、日本の産業発展を支えた基幹産業に関わる歴史的な建造物や遺跡が、山口県から鹿児島県までの8県に点在しています。
なぜ世界遺産に？
この遺産が世界遺産に登録された理由は、わずか50年ほどの間に、西洋の技術を取り入れながら日本の伝統的な技術と融合させ、短期間で近代化を成し遂げたという、世界でも類を見ない歴史的なプロセスを物語っているからです。
遺産の価値
- 産業化の歴史の証人: 製鉄所、造船所、炭鉱など、当時の産業活動の痕跡が数多く残っており、日本の近代化における産業の発展過程を具体的に示しています。
- 技術革新の象徴: 西洋の技術を導入しつつ、日本の風土や文化に適応させた独自の技術革新が行われた様子が見て取れます。
- 労働者の生活と文化: 産業の発展とともに形成された労働者の生活や文化、そして地域社会との関わりについても、貴重な資料となっています。
現役稼働中のものもあり、見学できない施設もありますが、近代以降の施設としてスケールも大きく、見応え十分です。
前回の記事で紹介した、日本国内の世界遺産のテーマの一つですが、そこを踏破するにしても一か所だけでなく、様々な場所を見学する必要があります。
西日本（特に九州）に集中してはいますが、しっかり見学すると一日で踏破はなかなか難しいでしょう。
そんな一覧を紹介します。
1 萩の産業化初期の遺産群 萩反射炉
2 萩の産業化初期の遺産群 恵美須ヶ鼻造船所跡
3 萩の産業化初期の遺産群 大板山たたら製鉄遺跡
4 萩の産業化初期の遺産群 萩城下町
5 萩の産業化初期の遺産群 松下村塾
6 集成館 旧集成館
7 集成館 寺山炭窯跡
8 集成館 関吉の疎水溝
9 韮山反射炉 韮山反射炉
10 橋野鉄鉱山 橋野鉄鉱山
11 三重津海軍所跡 三重津海軍所跡
12 長崎造船所 小菅修船場跡
13 長崎造船所 三菱長崎造船所第三船渠（非公開施設）
14 長崎造船所 三菱長崎造船所 ジャイアント・カンチレバークレーン（非公開施設）
15 長崎造船所 三菱長崎造船所旧木型場
16 長崎造船所 占勝閣（非公開施設）
17 高島炭鉱 高島炭坑
18 高島炭鉱 端島炭坑
19 旧グラバー住宅 旧グラバー住宅
20 三池炭鉱・三池港 三池炭鉱・三池港
21 三角西港 三角西港
22 官営八幡製鐵所 官営八幡製鐵所
23 官営八幡製鐵所 遠賀川水源地ポンプ室（非公開施設）
うーん、こちらも盛沢山。どこも面白そうな施設ですね！
